
呼吸の役割は、体内に酸素を取り込むことだけではありません。
呼吸は、自律神経の働きと深く関わっており、
私たちが意識的に心と体の状態に働きかけられる、数少ない方法のひとつです。
忙しさやストレスが続くと、日常の中で呼吸が浅くなり
知らないうちに緊張が続いていることもあります。
このページでは、
腹式呼吸と胸式呼吸の特徴を整理し、
生活の中で取り入れやすい形でご紹介します。
心が整う。呼吸って、やっぱり大事
私たちは普段、無意識に呼吸をしています。
けれど、忙しさやストレスが続くと、知らないうちに呼吸は浅くなりがちです。
呼吸が浅くなると、体だけでなく、
心や感覚にも「滞り」が生まれやすくなります。
意識的に呼吸を深めることで、
氣(生命エネルギー)の巡りが整い、
心と体が少しずつ、本来のリズムを取り戻していきます。
呼吸が浅いときに起こりやすいこと
次のようなことを感じることがあります。
- 疲れやすくなる
酸素が十分に行き渡らず、回復力が落ちやすくなります。 - 集中力が低下する
思考がぼんやりし、判断力が鈍く感じられることも。 - 不安や緊張が強まる
交感神経が優位になり、心が落ち着きにくくなります。 - 肩こり・首こり・頭痛
呼吸に関わる筋肉が緊張しやすくなります。 - 眠りが浅くなる
副交感神経が働きにくくなり、休息の質が下がることがあります。
呼吸の質を整えることは、
ストレスをためこまないための、やさしい習慣でもあります。
腹式呼吸と胸式呼吸の違い
私たちは無意識のうちに呼吸をしていますが、
呼吸の仕方によって、心や体への影響は少しずつ変わります。
ここでは、
腹式呼吸と胸式呼吸の特徴を見ていきましょう。
腹式呼吸|深く緩みたいときに
お腹(下腹部)に意識を向け、ゆっくりと行う呼吸です。
副交感神経が働きやすく、リラックスしたいときに向いています。
こんなときに
- 寝る前
- 気持ちを落ち着けたいとき
- 心と体をゆるめたいとき
腹式呼吸で期待できること
安定感が生まれる
下腹部に意識を向けることで、地に足がついた感覚が育ちます。
巡りが整う
深い呼吸により、体内の循環がスムーズになりやすくなります。
心がぶれにくくなる
外側の出来事に振り回されにくくなり、自分の感覚を保ちやすくなります。
やり方のポイント
- 楽な姿勢で座る
- 鼻から息を吸い、お腹が膨らむのを感じる
- 口からゆっくり吐き、お腹をへこませる
無理に長く行わなくても、数呼吸で十分です。
胸式呼吸|気持ちを切り替えたいときに
胸や肋骨の動きを意識する呼吸です。
気持ちを前向きに切り替えたいときに向いています。
こんなときに
- 朝の始まり
- 気分を切り替えたいとき
- 感情が詰まっていると感じるとき
胸式呼吸で期待できること
胸がひらく感覚
呼吸とともに、気持ちも自然と前を向きやすくなります。
感情が動きやすくなる
溜め込んでいた感情が、やさしく外に流れやすくなります。
安心感が戻る
胸まわりがゆるむことで、心にも余裕が生まれます。
やり方のポイント
- 背筋を軽く伸ばす
- 鼻から息を吸い、胸や肋骨が広がるのを感じる
- 口から吐き、力を抜く
感情を「出そう」としなくても、呼吸だけで十分です。
呼吸法の使い分け
- 落ち着きたい・休みたい → 腹式呼吸
- 切り替えたい・動き出したい → 胸式呼吸
その日の体調や気分に合わせて、
「今、どんな呼吸が心地いいか」を基準に選んでみてください。
まとめ
呼吸は、
自分で整えられる、とても大切な習慣です。
それでも、
「ひとりでは緩みにくい」
「身体の緊張が抜けない」
そんなふうに感じるときもあります。
そのようなときには、
身体から整えるサポートが助けになることもあります。
必要なときに、
思い出していただけたらと思います。
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻.·
「息が浅い」「胸がつまる感じがする」
そんな感覚の背景に、
感情の疲れが関係していることもあります。
五行説の視点から、
呼吸と感情の関係について綴った記事がnoteにあります。
▶ 悲しみは肺に溜まる?呼吸と感情を整えるセルフケア



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